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保育士試験の最初の難関は「筆記試験」にあり

筆記と実技がある保育試験。実は合格率はたったの2割と言われています。合格率を下げている最大の原因は科目数の多い「筆記試験」。筆記試験に合格しないと実技試験を受験することはできません。今回は、保育士試験の中でも最初の難関「筆記試験」について詳しく説明していきます。

保育士試験とは

保育士試験とは、合格すると、保育士の資格が得られる試験です。保育士は、専門的な知識や技術で児童や児童の保護者に対し保育に関する指導を行う国家資格のため、保育士試験も国家試験と言えるでしょう。

保育士は、保育士の資格がなくても保育の仕事をすることはできますが、資格を持っていない人が保育士と名乗ることは禁じられています。
また、保育士になるためには2つの手段があり、1つは「厚生労働大臣の指定する保育士養成学校を卒業すること」2つめは「保育士試験に合格すること」です。

まずは試験を受けるための資格

保育に関係しなくとも大学や短大を卒業していると受験することができます。また、大学を卒業していなくとも、高等学校や中学校卒業でも、規定の基準をクリアした場合は受験することができます。
参照https://www.hoyokyo.or.jp/exam/qualify/

保育士試験は筆記と実技

筆記試験と実技試験にわかれており、年に2回、春と秋にそれぞれ実施されています。
2016年度から年に2回になり、それまでは年に1回の実施だけでした。

保育士異試験は、冒頭でも紹介した通り、まずは筆記試験に合格することで実技試験を受験することができます。筆記試験は9科目あり、実技試験は①音楽②造形③言語の表現に関する技術の3科目から2科目を選択します。実技に関しては、筆記に比べると合格率はおよそ8割と高くなっています。

保育士試験の難関、筆記試験の内容とは・・・

筆記試験は全部で9科目あり、2日間に渡り実施されます。なぜ難関かと言えば
この科目の多さです。

① 保育原理
② 教育原理※
③ 社会的養護※
④ 児童家庭福祉
⑤ 社会福祉
⑥ 保育の心理学
⑦ 子どもの保険
⑧ 子どもと食と栄養
⑨ 保育実習理論

全て、マークシート方式で行われ、この9科目を全て満点の6割以上を得点することで合格となります。合格した科目は最大で3年間引き継ぐことができるので、その間は合格した科目を受ける必要がありません。

また、※「教育原理」及び「社会的養護」は同一試験で、両科目を6割以上得点することが必要となります。(2科目で1セットとなっているため、どちらも合格点を取らないと「合格」を引き継げないのです)そして、この科目、題範囲が広く覚えることが多いうえに、文章の理解力まで求められるという、筆記試験が難関である最大要因かもしれません。

このように見てみると、とにかく覚えることが多いですよね。

難関筆記試験を合格するためのコツ

ここまで難しそうな保育士筆記試験。しかし、勉強には必ずコツがあります。そのコツさえつかめば、合格への道は見えてきます。
■「インプット」→「アウトプット」
まずはテキストを読み込みインプット。そして、ひたすら問題集を解くアウトプットをしましょう!アウトプットで見逃していたことも自然とインプットできるでしょう。

■「完璧でなくていい」という気持ちを持つ
膨大な量を最初から全て理解しようとしては、途中で嫌になってしまう場合も。気持ちを楽にして臨めばインプットもしやすくなるかも。

■「広く浅く」勉強する
大事なことは試験に合格すること。100点のうちの60点以上で合格です。決して高いわけではありません。割り切ることも必要です。

気持ちを楽に、保育士試験に臨みましょう
保育士試験の筆記は科目も多く、難関ではあります。ですが、気持ちの持ち方や勉強方法によっては前向きに取り組めるのではないのでしょうか。努力の先には、未来を担う子どもたちを笑顔にできる素敵なお仕事が待っています。