独学で保育士試験の合格を目指す人に向けて
専門学校や大学を卒業したのち、保育士の仕事に魅力を感じて保育士への転職を考えている人は少なくありません。社会人になってから保育士の知識を学ぶにあたって、もう一度学校に入学を検討する人も多いと思います。人によっては現在の仕事を辞めて保育士養成学校に入学するケースも珍しくありません。
一方、保育士試験は一般の大学(62単位以上習得)、短大、高等専門学校を卒業すると受験資格が得られます。つまり、受験資格が満たされているのであれば、保育士試験に独学でチャレンジできるのです。
保育士になるには、厚生省が定めている試験に合格し国家資格を取得しなければいけません。アルバイトであれば資格がなくても問題ありませんが、本格的に保育士を目指すなら所定の国家資格は必須。そこで、ここでは、保育士の知識を独学で学びながら試験に受かるためのコツを紹介していきます。
保育士試験の概要と勉強法
日程・会場・受験料
現在、保育試験は年に2回(前期・後期)実施されています。おおまかな日程になりますが、例年の保育士試験の日程は、前期4月(筆記)、6月(実技)に実施。続いて後期では、10月(筆記)、12月(実技)になっています。2019年度の試験日程では、
前期:筆記試験4月20日~21日、実技試験6月30日
後期:筆記試験10月19日~20日、実技試験12月8日
となっています。試験の日程を把握して当日まで準備万端の状態にもっていきましょう。試験の詳細な日程を知りたい場合は、全国保育士養成協議会の公式ホームページで問い合わせられますのでそちらに相談しましょう。
試験会場は、基本的に専門学校や大学が実施しています。例えば、新潟県では、新潟こども医療専門学校、大阪府では、大阪キリスト教短期大学、愛知県では名古屋芸術大学(東キャンパス)などです。筆記試験会場と実技試験会場が異なることもあるので注意してください。
受験料は手数料込で12,950円必要です。試験の必要事項を押さえた後は、当日までどれくらい対策してきたかが重要になります。
勉強方法
働きながら勉強するには通信講座が効率的。通信といっても答案のやり取りをするので、どこが間違っているのか勉強に力を入れるポイントを押さえられます。保育士試験の出題範囲は8科目(実質9科目)。筆記・実技試験の合格ラインは共に、6割以上です。
吸収した知識をすぐにアウトプットする勉強法がおすすめです。どの程度理解しているのか、修正箇所はどこかがわかり、「覚えたつもり」を減らせます。実技試験は「音楽表現」「造形表現」「言語表現」から出題されます。
実技での勉強法は実際にやってみる方法が効果的ですが、スケジュールが厳しい場合は動画を参考にするのもアリです。
通信講座でも、実技試験の対策として模範動画を提供しています。保育士試験を独学で突破することは決して簡単なことではありませんが、独学で合格している人もいるためできないわけではありません。独学は自分のペースで勉強でき、働きながら着実に学ぶことも可能です。
今の仕事をやめて保育士になりたいと考えている人のなかには、教育機関への入学に足踏みしている人も少なくないはず。そうした人に向けて保育士試験に独学での勉強法を視野に入れてみてはいかがでしょうか。